「無理しない」という言葉について考えてみたいと思います。私にとって、この言葉ほど、理解することが難しかった言葉はありません。
なぜそう感じたか?
「無理する」=「頑張る」 「無理しない」=「負け」
というような考え方で生きてきたからだろうと思うのです。
仕事を頑張りたいのに、体が言うことを聞いてくれなくなり、うつ状態となって休職し転職を繰り返してきたということは以前お話しました。
自分の中では、無理をしてきたとはあまり思っていないのですが、頑張ってきました。とにかく、仕事を、生きることを頑張ろうとしてきた。
しかし、結果として仕事を長続きさせることができなかった。自分は無理をしてきたとは思っていないのですが、脳と体に自分の限界を超える負担をかけてきて失敗したのだから、無理をしてきたことになるのでしょう。
私は、不真面目に仕事をして失敗を繰り返したのではなく、真面目に頑張ろうと思ったにも関わらず失敗を繰り返しました。
そして、医師から言われた言葉が、「無理しないでね」「もう難しいことはしない方がいい」というもの。
自分は真面目に一生懸命生きたいだけなのに、「無理してはいけない?」「難しいことにチャレンジしてはいけない?」なんて、受け入れることなどできませんでした。なんとなく、「あなたは障害があるのだから、健常者のようには生きることはできない」とその時は言われたように感じました。
なぜ医師は、私にそんなことを言うのか。
ずっと考え続けてきました。
今では、その答えがやっと分かったように思うのです。
長くなりそうなので、今日はこのくらいにしておきます。