最近少し考えていることがあります。
それは、私もそうなのですが、うつで苦しんだ経験や障害について何かを語るときにどうしても真面目にしか話せなかったりとか涙ながらに語るとか、それで全然良いとも思うのだけど、時々なんとなくその場が暗い雰囲気になることもあります。
私も、本当に辛くどん底にいる時には、病気について話をしたくもなかったし、病気である私をなかなか受け入れることもできませんでした。そのため日々の生活の中で心から笑うことなどできませんでした。
ですが、今の私は、自分の病気についてある程度受け入れも出来ています。双極性障害を語る時によく言われる「病気を飼いならす」という状態までは、まだ完全には到達していないと思いますが、病気と上手く付き合いながら社会生活を送ることができるようになってきたと感じています。
私は双極性障害Ⅱ型という病気と一生付き合っていかねばなりません。病気とおさらばできる日は来ないのです。以前はそれがとても辛く、受け止めができなかったのですが、今ではようやく割り切ることができるようになりました。
現在、このブログやTwitterで情報発信をしたり、双極性障害の当事者団体での活動を通じてみんなで一緒になって語らったりすることができるようになりました。
そういった活動をしていく過程で、病気についての理解が深まったり、受け止めや割り切りもできるようになってきたのかなと感じています。
ひとりで病気と闘うのは限界があるように思います。私はこんな苦しい状況にあるのは世の中で私だけだと本当に思っていましたが、そうではないことが分かった。同じような病気で苦しんでいる人はたくさんいるし、その人たちと話をすることで元気だけでなく知識や繋がりを得ることも出来ました。また私の経験を語ることで、お役に立つこともできた。
「病気を持たない私を生きる」から、「病気を持つ私を生きる」に変化することは、一冊本を読むくらいでできる様なたやすいことではありません。
私の経験を通じて言えるのは、同じような病気を経験している様々な人と話をしてみること。本を読むだけでは知り得ない知識や感覚を得ることができると思います。
私のブログのタイトルは『健康で幸せに生きる方法』としています。
まず双極性障害という持病を持っている時点で健康ではないよね?と思われるかもしれませんが、私にとっての「健康」は、「病気と上手く付き合いながら心と身体の健康を保つことができる」ことだと捉えています。
次に「幸せ」についてですが、私は「他者と上手く関わりながら、楽しく社会生活を送ることができる」ことだと捉えています。私は、幸せという感覚は、人との関わりの中で感じることができる感覚だと思います。決して一人きりでは感じることはできない。
ブログやTwitterなどで全く知らない人と楽しく関わるのも良し、当事者団体や家族会で実際に人と相対して楽しく話をするのも良し。
とにもかくにも、大切なのは一人で悩まず誰かと関わってみることだと思います。
そして、どうせ人と関わるのだったら、つらい経験を明るく楽しく笑い飛ばすように話ができたら最高だなと思っています。
単発のうつで初回で完治してしまえば話は別なのかもしれませんが、精神疾患を抱えた以上、それと縁を切ることはできません。
それと上手く付き合いながら、明るく楽しく生活を送ることができた時に初めて、病気を克服したと言えるのではないでしょうか。
おわり